会員数 101,436人 2017年4月18日現在
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第13回甲南歌唱祭開かれる

 第13回甲南歌唱祭が2017年3月4日、神戸市東灘区の平生記念セミナーハウスで開かれました。旧制高校生らが謳歌した青春の歌を今に伝える「寮歌」や「部歌」の祭典。旧制甲南高等学校同窓会、甲南大学同窓会、甲南高等学校同窓会などからの来賓をはじめ、旧制の同窓生、浪速、松江、高知、静岡などからの友誼校が参加し、約70人が伝統の歌を披露しました。

 物故者に黙とうを捧げた後、山本敏雄・歌唱祭実行委員長が「旧制の先輩方から大学同窓会が受け継いで3年目。近年は交響楽団やグリークラブのOBにも加わってもらっているが、現代にあった形にし、甲南の音楽の祭典にしていきたい」と挨拶。福井敏郎・旧制甲南高等学校同窓会幹事長の音頭で乾杯し、甲南高等学校校歌で開幕しました。

 「征覇行」「逍遥歌」など各校が披露し合い、後半は甲南大学OB交響楽団が貴志康一の「竹取物語」を披露した。野球部や剣道部、硬式庭球部などの部歌披露や、OB交響楽団の演奏で「川の流れのように」「見上げてごらん夜の星を」をグリークラブOBらとともに合唱。最後は甲南学園歌を参加者全員で歌い上げ、閉会の挨拶に立った吉原功・元甲南大学同窓会会長は「13回すべてに出席してきたが、あらためて人間の声の素晴らしさを感じた一日だった。また来年も元気に同じ顔ぶれで会いましょう」と呼びかけました。

 当時の学生たちの手による、美しい韻を踏んだ文体で、青春のほとばしる熱い思いが鮮やかに綴られている。遠くは静岡や松江からも参加があり、賛助出演の交響楽団OBやグリークラブOBも合わせると、総勢100人に。でも、旧制出身者は高齢化で、出席者は減り続けている。この "青春文化" を次代にどう残すのか。あまり時間のない問いかけに答えを探す。

(広報部長 冨居雅人)

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