会員数 101,436人 2017年4月18日現在
住所変更届け

森 恒雄(S46営)岡山甲南会 監事

森 恒雄(S46営)岡山甲南会 監事さんのプロフィール画像

健康それは『木』との共生
有限会社 森材木店

岡山県邑久郡牛窓町紺浦5002
電話:086-934-2288
体に優しい手造り外装・杉焼板。その他木材のことなら何でも承ります。

岡山県牛窓の焼き板

岡山県の東南にある邑久郡あたりでは、昔から、炭化させた板を住宅の壁に使うと聞いた。ということは、住宅の外壁が真っ黒になるわけだ。本当だろうか。
岡山で赤穂線に乗り換え東へ向う。東岡山の駅を過ぎた頃から、車窓の景色に黒い家々が見えてきた。
"焼き板"を使った家屋である。取材に向う先は邑久郡牛窓町。"日本のエーゲ海"と称される温暖の地だ。

「このあたりで和風建築といったら、それは焼き板の家と言うことになりますね」案内役を引き受けてくれた福江岩男さん(67歳)は、さも当然といった風だ。焼き板には、防虫・防腐の効果がある。それに耐久性もある。福江さんの宅も70年振りに外壁を直したという。焼かない板の場合、防腐剤を塗ることになる。
それも2~3年毎に塗り直す必要がある。一方焼き板はメンテナンス不要。その良さが再び見直されている。

一瞬で杉板を炭化させる技

焼き板を作る作業を見せてもらった。森材木店の裏庭では、森恒雄さん(52歳)が火と格闘していた。
いや、最初はそう見えたが、しばらくすると、火の力を完全に掌握していることに気づいた。三角形に組んだ杉板に火種を入れ、立てると、あっという間に火柱がのぼる。板が燃えてしまうのではと心配するほどの勢いだが、表面を焦がすのではなく炭化させるには、この火力が大切だ。ギリギリのところで火を消し、水に浸ける。焼きあがりは均一で、まさに職人の技だ。

― "サライ"特集「炭で長生き」から―
このページのトップヘ