同窓会事務局
平生記念館開館50周年記念式典が開かれました
同窓会活動の拠点として親しまれてきた平生記念館(神戸市東灘区住吉本町2)が会館50周年を迎え、2024年11月17日、隣接する平生記念セミナーハウスで記念式典が開かれました。甲南大学同窓会甲南会、甲南高等学校同窓会の主催で、旧制甲南高等学校をはじめ、高校、大学の卒業生や学園関係者、平生釟三郎先生の私的育成会「拾芳会」関係者や現役生徒ら112人が出席し、節目を祝いました。
平生記念館は1974年9月、甲南学園の創立者・平生釟三郎先生の邸宅跡地に建設されました。人格教育に情熱を注いだ平生先生の遺徳をしのび、「すべての甲南の心が集う場所に」という理想を体現する場所として親しまれてきました。現役生や同窓生、学園関係者だけでなく、地域の文化活動の拠点としても利用されてきました。
この日は、会場に「太平洋戦争甲南学園戦没者碑」なども展示され、式典冒頭、すべての物故者に黙とうを捧げた。甲南大学同窓会甲南会の丹羽一郎会長が開会の挨拶に立ち、「11月27日の平生先生の命日を前に開催できてうれしい。今年は80回忌。先生の遺志をしっかりと次代に伝えていきたい」と話しました。続いて、来賓の長坂悦敬甲南学園理事長が「平生先生の一番の偉業は、すばらしい甲南人を輩出してこられたこと。その礎をここに築かれたこと」と語り、中井伊都子甲南大学長は「この50年間、平生先生の遺志を受け継ぎ、記念館を大切に育てていただいた方々に感謝したい」と祝辞を述べました。
続いて、甲南会の冨居雅人常務理事(広報部長)が、スライド上映で平生記念館の歴史を解説。平生先生の遺志で寄贈された土地に旧制の卒業生や大学同窓会、建設を請け負った竹中工務店の多大な寄付や支援で建設された経緯をはじめ、阪神・淡路大震災の激震にも耐えた会館の、折々の出来事を紹介しました。
懇親会では、甲南高等学校・中学校のブラスアンサンブル部が、貴志康一の「竹取物語」をジャズアレンジで演奏したほか、会館の文化教室講師によるパフォーマンスなどで盛り上がりました。最後は、出席者全員で学園歌を斉唱。甲南高等学校同窓会の長谷川栄男会長が「先輩方が繋いでこられた絆を大切にしていきましょう」と挨拶し、出席者一同、会館に宿る平生先生の遺志、甲南人の心を振り返り、次代に伝えていく思いを新たにしました。
- 開館から50年の歴史を刻んだ平生記念館
- 完成当時の平生記念館(1974年9月)
- 盛大に開かれた記念式典
- 挨拶する丹羽会長、長坂理事長、中井学長、山内校長、長谷川栄男会長(左から)
- 冨居常務理事が平生記念館の歩みを解説
- 文化教室の講師によるパフォーマンス
- 司会の木谷美帆さん
- 出席者全員で記念撮影